活動報告2008年11月

2008オホーツク社会福祉セミナーを開催しました。

共催、後援を得て11月3日開催

 11月3日午前1時15分、会場である端野町公民館グリーンホールの300ある固定席の半分は埋まったか。司会の丸山幹事の開会を告げる声も緊張気味。場を和らげたのは幹事の武田氏が中心となり北見市認知症ケア研究会が作成した絵本である。「おじいさんのカメラの腕前」と題し、グループホームの利用者の方も色付けした優しいタッチの子ども向けの絵本で武田氏の読み聞かせのうまさも加わり好評であった。

藤木則夫氏「介護保険制度の今後の動向」

PB030040.JPG 始めの講演は、「介護保険制度の今後の動向」と題した藤木則夫氏から。「地域における新たな支え合い」として、一方向からの『保護』から四方八方からの『支援』へと地域の関わりが重要になり、住民と行政の協働による福祉を目指すことが必要。また、介護保険制度の現状と向かっていく先について、そして来年度の介護報酬の行方と10月30日に総理発表した経済対策における介護従事者の処遇改善の方向など、最新の情報も含めての講演で、予定時間の1時間はあっという間に過ぎていった。

永田久美子氏「認知症ケアと地域の力」

PB030053.JPG 次は、「認知症ケアと地域の力」をテーマに、永田先生の講演が始まった。介護・医療・福祉に携わる専門職が多いということで、『認知症の本人の声に学んでください。本人に何が起こり、何が必要なのかを感じて』。そして、『認知症はあっても本人はたくさんの思いを秘めている。底力を秘めている。本人本位の理解や支援の有無で大きく変化します』と、訴えた。先生の話は、広い会場なのにまるで自分の隣で話されているような感じで、一人ひとりの参加者に向かった講演でもあった。
講演の後半のスライドには、素晴らしい笑顔の認知症のおばあちゃんや若年認知症の方が地域に貢献している写真が映し出され、参加者も食い入るように見入っていた。最後に、「日々の中でできることを見つけ、まずは動き出そう、そして、伸び伸び、楽しく、一緒に、支え合いの輪を広げていきましょう」と講演を結ばれた。

福祉セミナーを振り返って

このセミナーの参加者は163名と、多くの専門職の方に参加をいただいた。翌日の一般市民向けの永田先生の講演会には、平日にも関わらず270名程度が参加したと聞く。初日のグループホーム協議会の研修会には70名程度と、この3日間で500人もの人が、認知症について理解を深めたことになる。今回の社会福祉セミナーを通して深まった関係機関との連携を大切にしながら、各種の取り組みを進めていく所存である。

支部長 山田 英孝


永田久美子氏

認知症介護研究・研修東京センター主任研究主幹

新潟県三条市出身。千葉大学大学院看護学修士課程修了。学生時代から地域や病院、施設で認知症の人と家族を支援する活動を続けてきている。東京都老人総合研究所を経て、2000年8月から現職。認知症の人と家族がともに自分らしく暮らしていくための支援と町づくりをテーマに、本人ネットワーク支援、センター方式を活かしたチームでの支援、自治体単位での支援体制づくりなどに取り組む日々。



藤木則夫氏

前・厚生労働省社会援護局総務課長

1980年旧厚生省入省以来、老人福祉、公衆衛生、医療保険、看護、年金資金運用等の諸分野を経て、最近では介護保険課長、障害福祉課長、障害保険福祉部企画課長、社会・援護局総務課長を歴任後、2008年7月より医薬品医療機器総合機構に出向中。



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